商業科長 挨拶


 平成22年4月、分離独立していた北海道稚内商工高等学校を再び吸収する形で、本校商業科は誕生しました。
 本学科は、今年3月に第5期生を卒業させたばかりです。それ故、高校入学を控える中学生やその保護者、ひいては地域住民の方々にとっては、「稚内高校商業科はどんな学科なのか」との疑問がまだまだ強いものと推察します。
 本学科は専門教科「商業」の授業を基軸とし、以下に示す3点の学科目標を念頭に運営しています。

 1.地域経済発展に貢献できる人材の育成
 2.校外における諸活動の推進と外部機関との連携の強化
 3.より高度な資格取得の推進


 これらの目標の下、商業科では様々な実践を展開しています。
 では、ここで具体的にどのような内容を学習するのか、科目ごとにご紹介します。

 ○ビジネス基礎
  1年次に履修する専門教科「商業」の登竜門的科目。今後の商業科目学習に必要となる「電卓計算」や「珠
  算」「ビジネスマナー」などについて、その基礎を学ぶ。

 ○簿記、財務会計Ⅰ、原価計算
  企業会計の成績表ともいえる決算報告書や、その基となる日々の取引記録をつけるための方法論。また、製造
  業における原価算出方法についても学ぶ。

 ○情報処理、ビジネス情報、ビジネス情報管理
  現代社会に欠かせないコンピュータに関する専門知識を学ぶ。ワープロや表計算ソフトの利用方法はもちろん
  のこと、コンピュータネットワークや画像処理、更にはプログラミングに関する知識等、幅広い情報処理技術
  を学ぶ。
 

  ○マーケティング、経済活動と法
  より複雑化する現代マーケットについて、その理論的な理解と応用力を養う。
  勘や経験だけに頼らない、より合理的な経営や営業の在り方についての専門知識や、経済活動全般に係る法律
  について学ぶ。

  ○総合実践
    3年次に履修する。商業学習の総まとめとして、模擬取引を通じてこれまで学んできた商業科目の知識をすべ
  て活用することで、学習内容の応用力、実践力を養う。

 このように、商業科では他学科では学ぶことのできないより実践的な学習を展開しており、この点が他学科との明確な違いとなっています。
 さらに近年では、行政機関や地元地元企業の協力による様々な取り組みも実践しています。具体的には・・・

 ○地場産品を利用した商品開発(商業クラブを主体に展開)
  「イモドーナッツ」「いもシェーク」「いもむしパン」「いもプリン」等の開発と、商品化への取り組み。

 ○地域イベントへの参加
    「最北端食マルシェ」への出店。「街づくりサロン」への参加。
  さらには、稚内市からの依頼のもと、枕崎市との連携事業「コンカツプロジェクト」に協力。鹿児島県枕崎市
  にある「鹿児島水産高等学校」との連記事業を展開中。

 ○商工会議所主催簿記検定講習への協力
  日商簿記検定講座への商業科教員派遣

 ○民間講師招聘による特別講話
  「稚内市」「年金事務所」「宗谷建設青年会」「稚内観光ボランティアガイド」その他地元企業から講師をお
  招きした、より実践的内容の講演会を商業科独自に実施。

 ○学校設定科目による地元学習
  稚内の歴史と文化、産業や経済について幅広い学習を展開し、地域への理解を深め地域に貢献しようとする
  意欲の喚起を図る。またこの取り組みの一環として、「稚内観光マイスター検定初級」を3年生全員で受験
  する。

 ○Microsoft Office Specialist(MOS)の実施
  より実践的な資格取得機会の確保を目的に、今年度から本校を会場に実施することができるようになりまし
  た。
  道北地区での受験場所は極めて限られていることから、積極的な受験を期待しています。

 これらの取り組みについては、今後更に深化させていく予定であり、また商業科生たちの実践力と地元との交流機会を益々増やしていくつもりでいます。
 これらの取り組みの根幹にあるもの、それは『稚内高校商業科が、地元稚内のために何ができるのか』という想いに他なりません。学校は、地域の方々に必要とされてこそ存在する意義があります。地域の方に理解され、地域の方に必要とされてこそ、学校の存在意義は益々高まるものと本学科は考えています。そのために、稚内にとって有為な人材を輩出し続けることはもとより、学校そのものが地域と協働し地域のために力を尽くすことが何より必要だと思うのです。
 願わくば、このような学科の想いに共感し、故郷稚内のために力を尽くしたいと考える若者が、ひとりでも多く本学科の門を叩いてくれることを願って止みません。
 今後とも、本校、本学科の運営にご理解とご協力を賜りますよう、よろしくお願いいたします。

 

 





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